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無症候性キャリアの方が受け取れる給付金額と支援

無症候性キャリアとは、出生時や幼少時にB型肝炎ウイルスに感染しウイルスが体内に定着し生涯にわたって感染が続いている状態をいいます。

ウイルスに感染している状態で、肝炎の症状がみられない方を無症候性キャリアとしています。

無症候性キャリアとなった方のうち、約10%程度の方が、慢性肝炎を発症するといわれています。

この記事では、無症候性キャリアの方が受け取れるB型肝炎給付金の金額と支援について解説します。

 

無症候性キャリアの方が給付金を受け取れる条件

無症候キャリアの方が給付金を受け取れる条件は、発症している一次感染者または二次感染者と同じで以下の通りです。

 

  • B型肝炎ウイルスに持続感染している
  • 昭和237月1日から、昭和63127日までの間に満7歳以下で集団予防接種を受けている
  • その他集団予防接種等以外の感染原因がない(一次感染の場合)
  • 母子感染、父子感染の条件を満たしている(二次感染の場合)

無症候性キャリアの方が受け取れる給付金の金額

無症候性キャリアの方が受け取れる給付金の金額は、感染してからの年数により異なり、次のようになります。

 

  • 感染から20年経過していない(除斥期間が経過していない)方:600万円
  • 感染から20年以上経過した方:50万円

 

除斥期間の起算点は、一次感染者・二次感染者によって異なります。

一次感染者の場合には集団予防接種等の実施日、二次感染者の場合は出生時等から起算されます。

 

無症候性キャリアの方への支援

国から無症候性キャリアと認定を受けた方は、給付金の他に定期検査費用の支給等の医療支援が受けられます。

無症候性キャリアと認定された方全員が、対象となる定期検査や支援は、下記のようなものがあります。

 

  1. 定期検査

・血液検査:年4

・腹部エコー:年4

・造影CTまたは造影MRIなど:年2

 

  1. 母子感染防止のための医療

・母親の血液検査:子1人/1回

・子の血液検査 :(HBs抗原)子1人/2回

(HBs抗体)子1人/1回

 

3.子に対するワクチン及びグロブリン投与

 ・ワクチン投与:子1人につき3回

 ・グロブリン投与:子1人につき2回

 

4.世帯内感染防止のための医療

・血液検査

事前検査(HBs抗原、HBs抗体及びHBc抗体)

 同居家族1人/1回

事後検査(HBs抗体)

 同居家族1人/1回

・ワクチン投与

同居家族1人/3回

 

肝臓は沈黙の臓器と呼ばれており、感染状態から肝炎を発症しても自覚しにくいです。

そのため、現時点で無症状であっても無症候性キャリアの方は肝炎を発症していないかどうかの定期的な検査が必要となります。

定期検査等の必要な支援を受け、ご自分の健康管理に役立てていきましょう。

また将来、B型肝炎を発症した場合でも、事前に和解手続きをしておけば、簡易な手続きで追加給付金を受け取れ、将来の手続きや費用の負担を軽減できます。

無症候性キャリアに当てはまりそうな方は、一度、なごみ法律事務所にご相談下さい。

 

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